平成30年度 大学と連携した広報・PR事業 ~ 県内大学生がヘルシーメニューを提供しました ~

 チャレンジふくしま県民運動推進協議会では、県民一人一人が身近なところから健康づくりに取り組めるよう、健康への気付きや実践できる機会の提供等を行っています。
 このたび、食育を通じた県民の健康意識の醸成を図るため、食物栄養学科を有する県内4大学及び県健康増進課と連携し、学生が考案したヘルシーメニューを大学、県庁、企業の食堂等で提供しました。当日は、学生が、1日に必要な野菜350gの摂取を目標に、ヘルシーメニューのPRや自宅でできるワンポイントアドバイスを行いました。
 

○会津大学短期大学部食物栄養学科

 1月23日、小林未希講師のゼミナールに所属する1年生6名は、会津大学学生食堂で提供。80食用意しましたが、1時間足らずで完売。メニューは「もち麦ご飯」「香味おろしハンバーグ」「野菜のマヨカレー」など4品。メインの「香味おろしハンバーグ」は、食物繊維たっぷりのおからを入れてカロリーを抑えるとともに、野菜200gが摂取できるよう工夫しました。ゼミ長の阿久津陽向さんは「『おいしい』と喜んでもらえてうれしい」と手応えを話していました。
 2月21日には、鈴木秀子准教授のゼミナールの斎藤里帆さんら1年生5名、舟木乃里恵助手が会津若松市内の食堂「キッチンほっとほっと」で提供。メインの「チキンフリッター」は、ふわっ、サクッとした食感と、食欲をそそるカレー風味が特徴。さっぱりとしたサルサソースと、まろやかなタルタルソースの2種類のソースが添えられ、様々な味が楽しめる工夫も。「大根のだし煮」も、だしが染みこんだ大根の甘みでやさしい味わいも人気を集め、こちらも1時間ほどで完売しました。
 

                        チキンフリッター 他
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○郡山女子大学家政学部食物栄養学科

 星千歳講師と伊藤央奈講師の卒業研究生8人は「減塩しても美味しく食べられる」をコンセプトとした食事メニューづくりに取り組みました。郡山市の金属製造販売業「冨士ダイス(株)郡山製造所」で提供されたメニューは5品。卒業研究生3名が、社員に減塩のPRをしました。全体的にだしを効かせて、うま味を引き出し、減塩をしても満足感が得られるよう工夫し、「豚蜜みそ炒め」はキムチの辛味とハチミツの甘さが混ざり合い、味に深みを持たせました。冷や奴もごま油とネギ塩を組み合わせて、減塩を感じさせないしっかりとした味付けに仕上げました。

                          豚蜜みそ炒め
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○桜の聖母短期大学生活科学科食物栄養専攻

 土屋久美教授と食物栄養専攻の井間穂乃佳さんら1年生8人は、メインメニューを「魚」と「鶏」の2種類考案しました。二本松市の機械部品メーカー「テクノメタル(株)」の社員食堂で提供された食事は、高タンパクで体によい脂質を含む鮭を使った「魚メニュー」と低脂肪の鶏の胸肉を使用した「鶏メニュー」の2種類。いずれもサイドメニュ-を合わせて、無理なく、野菜100g程度を摂取できるように気を付けました。さらに、塩分を3g前後に抑え、減塩でも美味しく食べられる健康的な食事を提案しました。

  鶏胸肉のレモンバジル焼き         鮭とキノコの豆乳クリーム煮
 
 

 
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○福島学院大学短期大学部食物栄養学科

 橋本ヨシイ講師の特別研究の1、2年生9人が「生活習慣病の予防」をテーマに、40代から50代向けのレシピを考案し。県庁食堂で提供しました。
メインの「白身魚の黄身衣」は、見た目が春らしく、彩りがきれいだけでなく、良質なタンパク源である魚とビタミン、ミネラルを多く含む野菜が摂れて栄養バランスが良い食事となるよう工夫。大変好評で、50食用意しましたが、1時間足らずで完売。
 橋本優香さんら1年生4人が参加し、ヘルシーメニューの魅力を呼び掛け、注文者にアンケートへの協力を依頼しました。橋本講師は「学生たちのこれまでの学習の成果を活かし、ヘルシーにこだわった工夫がたくさんされています。働き盛りの世代に食の面から健康を意識していただきたい」とメニューの完売に満足そうでした。
 

                       白身魚の黄身衣 他
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